概要
情報基盤センターでは,部局がChromeOS端末を導入した際に,ECCSクラウドメール(Google Workspace for Education)のアカウントにChrome Education Upgrade(CEU)ライセンスを付与することにより,端末の集中管理をおこなうサービスを提供しています.このサービスの導入により,端末をECCSクラウドメールのアカウントからしか利用できないよう,制限することができます.
標準設定
以下が標準設定となります.
- サービス希望部局(以下「部局」)で,ChromeOS端末(ディスプレイ,キーボード,マウス含む)・ネットワーク,CEUライセンスを用意してください.
- ChromeOS端末(ChromeBox,Chromebook)の導入手段としては,買い取り,リース等が考えられますが,予備機を含めての買い取りが価格的には有利です.
- ネットワークに関しては,以下の通りです.
- 情報基盤センターが指定するVLANをUTNETスイッチの指定ポートに出します.ポートから端末までを接続する機器(ルーター・スイッチングハブ・ネットワーク配線等)を用意してください.
- ループ検出機能,指定機器以外の接続を制限する機能が必要です.
- 集中管理するChromeOS端末専用のネットワークが必要です.
- UTokyo-WiFiなどの利用者個人のアカウントで接続する無線LANは利用できません.
- 有線・無線は問いません.
- 情報基盤センターがDHCPサーバ,ファイアウォール機能を提供します.
- 初期設定時や故障機器交換時は,情報基盤センターが設定をおこないます.
- 障害やインシデント発生時には,部局と情報基盤センターで共同で対処します.
利用負担金
標準設定における1年あたりの利用負担金は,1台につき1万円です.オプション設定(内容は要相談)は内容によって,利用負担金が1台につき2万円あるいは3万円に増額となります.
問い合わせ・申し込み
以下の「部局導入ChromeOS端末の管理代行サービス」用のフォームにご入力ください.なお記入・回答には,ECCSクラウドメール(XXXXX@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
)でのログインが必要です.
補足情報
機器について
- すでに使用している端末でChromeOS端末の管理代行サービスを利用することは可能ですが,ChromeOS端末には自動更新期限が設定されており,その期間を過ぎると集中管理の対象になりません.
- ECCS2021の一部として導入しているChromebox端末は以下のようなハイエンド機です.Chromebox端末と同等以上の使い勝手を求める場合は,以下の性能以上の端末を導入することをお勧めします.
- 主記憶: 8GB
- CPU: intel core i5以上
- SSD: 64GB以上
その他
- 集中管理する端末に,教育用計算機システムとは別のポリシー(利用可能なアプリケーションを制限する等)を適用することは可能ですが,オプション設定となり,利用負担金が増額となります.
- 端末を制限した管理コンソールを提供する方法が見つかっていないので,設定項目等をお伝えいただいた上で,情報基盤センターが管理コンソールで設定する形になります.
- 本サービスを利用せずにChromeOS端末を集中管理することは,すでに組織でGoogle Workspace for Educationを契約している場合には,その契約にCEUライセンスを追加することで可能です.
- 大学内の組織が,大学全体の契約とは別のGoogle Workspace for Educationを新たに契約するのは難しいようです.
- 部局側が準備する物品の費用目安は,以下の通りです.
- 端末,ディスプレイ,キーボード,マウス,CEUライセンス: 合計で1台あたり10万円程度
- ループ検出機能等の必要機能がついたスイッチングハブ: ポート単価1万円程度
- 以前行っていたmacOSマシンの管理代行サービスは,教育用計算機システムの更新時期と導入時期をあわせる必要がある,1台あたりの部局負担額が大きい,などの問題があったため,現在はおこなっていません.